「ボッチプレイヤーの冒険 〜最強みたいだけど、意味無いよなぁ〜」
第67話
自キャラ別行動編(仮)
<暴走と妄想>
ボウドアの村の外れ、そこにあるイングウェンザー所有の館の回りを囲む塀のすぐ近くには村人がいつでも自由に使うことが許されている大浴場兼洗い場小屋が建てられている。
そしてそのすぐ横に作られた物干し場では、今日も子供たちがいつものお手伝いである洗濯をしていた。
キィッ
そんな子供たちの一人がドアが開くような小さな音に気付いて、ふと館の方に目を向ける。
すると、その扉がゆっくりと開かれて中から誰かが出てくるのが見えた。
「あれぇ? アルフィン様やシャイナお姉ちゃんがお屋敷から出てきた。それに誰だろ? あの可愛い子」
「まるんちゃん、じゃないね。それにあの子、ドワーフじゃない?」
「まさかぁ。ドワーフはもっとずんぐりしてるっておかあちゃんが言ってたよ」
「うん。確かに顔は普通の子より大きく見えるけど、あんなに可愛いドワーフなんていないんじゃないかなぁ?」
乾いた服を取り込んでいた子供たちは、先程アルフィンたちが到着した事はその目で見て知っていた。
しかし今回は彼女たちが大人たちに用事があって訪れたと言う事を知っていたし、何より自分たちの相手をしてくれる時は予め教えてもらっている事が殆どだ。
と言う事は今回は自分たちの前に姿を現すとは思っていなかった為に彼らは驚いていたのである。
唯一の例外として、マイエル姉妹だけが突然館に招かれると言った事は今までにもあったが、 しかし自分たちがそのような事をしてもらった事は今まで一度も無かった。
あの姉妹は館の持ち主の一人である、まるんのこの村での最初のお友達らしいから特別なんだろう。
そう言う認識だった為、自分たちが突然館に呼ばれたり、アルフィンたちに遊んでもらえるなんて事はこれからも無いであろうと子供たちは考えていたのである。
「初めて見る子だし、村長さんに紹介しに行くのかなぁ?」
「あっでも、こっちに来るみたいだよ」
てっきり屋敷の外門を出て、そのまま村の方へ向かうであろうと思っていた子供たちは、アルフィンたちが自分たちの方へと歩いてくるのを見て驚いた。
「もしかして時間が空いたから遊んでくれるのかなぁ?」
「シャイナお姉ちゃんもいるし、お菓子と甘い飲み物とかもくれるかも!」
「きっとそうだよ!」
ゆっくりとこちらへと向かってくるアルフィンたちを見て、期待に目を輝かせる子供たちだった。
■
うう、緊張する。
確かにマスターに体を使って頂いている時に何度も顔を合わせていて知らない仲ではない子供たちではあります。ですが、わたくし自身は初対面と殆ど変わらないのですよね。
それなのに突然その子たちとマスターの振りをして遊ぶなんて、本当大丈夫なのでしょうか?
そんなことを考えながら歩を進める。
どんどん近づいてくる村の子供たち。
いや、近づいているのは私たちだと言うのは解っているのですが。
「シャイナ、わたくし大丈夫かしら? ちゃんとできると思います?」
「大丈夫だって。それと緊張してか、言葉がマスターじゃなくアルフィンのものになってるよ。気をつけて」
いけないわ。
まだ接触もしていないのにこれではだめですよね。
わたくしは心の中で反省し、再度気持ちを引き締めなおした。
「あははっ。あるさん、気を取り直して慎重になったのかもしれないけど、そんな怖い顔してたら子供たちが驚くよ」
「えっ!?」
わたくし、そんな怖い顔をしていたかしら?
どうやら今度を気を引き締めなおしすぎて少し怖い顔になっていたみたいです。
マスターは子供たちの前では常に笑顔でしたし、気をつけないといけないですわね。
「そんなに緊張する必要は無いよ。”アルフィン”は子供たちに懐かれているんだし、”いつもどおり"笑顔で接すれば問題は無いよ」
「そうだね。わたしと違って”アルフィン”は子供たちと知り合いなんだから」
ふぅ。
そうですわね、あまり気合を入れすぎても逆効果にしかならないでしょう。
「解ったわ。肩に力を入れず、子供たちとのひと時を楽しむ事にするわ」
「あっ、でも、前に話したとおり子供たちに抱きつくのは無しだよ。”アルフィン”はそんなことしないから」
「解ってるわよ」
念の為なのだろう。
先程の話をシャイナはまたわたくしに注意した。
「私は女の子たちは抱き上げたりするけどね」
「ずっずるい!」
納得したわたくしに、自分はやるけどねと宣言ながら得意そうな顔をして笑うシャイナ。
そんな彼女の態度に、つい文句が出てしまう。
とは言ってもこれについては、別にわたくしは驚いてはいなかった。
シャイナがこれまでこの村で女の子たちを抱き上げているところを、マスターの瞳越しに何度も見かけた事があるのですから。
シャイナ曰く、マスターの考えで男の子たちをわたくしたちが抱きしめるのは教育上良くないらしいけど、女の子に関してはその限りではないからと言うのが彼女の言い分でした。
ただ、それを聞いてもマスターは女の子相手でも抱き上げる事は殆どありませんでした。
これについてはきっとマスターなりのこだわりやお考えがあるのだろうと私は考えています。
「今日はユーリアちゃんたちの姿が見えないから、あいしゃで我慢しなさい」
「ううっ、そうする」
でもそんなマスターですけどマイエル姉妹に関してだけは解禁しているようなのです。
特にエルマちゃん相手の場合は会う度に抱き上げたり抱きしめたりしている姿が思い浮かびます。
いつも満面の笑みを浮かべて抱き上げている姿が。
あの姉妹だけは別格という事にして例外にしているのは、そうでもしないと村の子供たちと接している時は目の前にいるのに誰も抱きしめる事ができず、ストレスがたまってしまうからなんだろうというのがまるんの見解です。
彼女が言うには、あの子たちといる時は大体まるんも一緒にいますし、そのまるんはよくマスターに抱きしめられているのでマイエル姉妹を抱きしめても違和感が無いと考えたからではないかと言う話らしいのです。
と言う訳で、あの二人ならばわたくしが抱きしめたとしても何の問題も無いのでしょうけど、どうやら今日はあの物干し場にはいないようなのよ。
「ああ、あの二人がいたらよかったのに」
「でもあるさん、あの二人はマスターと過ごした時間が一番長いから違和感を感じるとしたら一番可能性が高い子たちでもあるよ」
言われてみれば確かにその通りです。
そう考えると、居ない方ががわたくしにとっては好都合だったのかも知れない。
でも、残念である事には変わりは無いのだけれど。
そうこう言っているうちに子供たちの声が聞こえる程、小屋に近づいてきた。
「アルフィン様、シャイナお姉ちゃん、こんにちわ!」
「こんにちわぁ! アルフィン様、その子は誰ですか?」
ここまで来れば子供たちも、自分たちの相手をする為にわたくしたちが近づいてきている事に確信を持ったようで、走って近づいてくる。
そしてその子供たちの興味の中心は初めて見る女の子、あいしゃのようだ。
「こんにちは、みなさん。ほらあいしゃ、挨拶をして」
「はい。こんにちわぁ。わたしの名前はあいしゃと言います。ドワーフです。仲良くしてくださいねぇ」
わたくしが促すと、あいしゃは緊張したような顔で挨拶をした。
あいしゃもマスターのプレイヤーキャラクターである。
当然のように子供好きで、前からまるんに話を聞いていずれは仲良くなりたかったと言っていたから、その場がやっと訪れてちょっと緊張しているのかもしれないわね。
「本当にドワーフなんだぁ」
「私、ドワーフって初めて見たけどこんなに可愛いんだね!」
挨拶をした瞬間に子供たちに囲まれるあいしゃ。
子供たちから代わる代わる質問攻めにあっているその姿は、まるで転校してきた子供のようです。
「わっわたしはあまり他のドワーフを知らないから、他の子たちのことは知らないよぉ」
「そうなんだぁ。ドワーフって長生きなんだよね? もしかしてあいしゃちゃんも私たちよりずっと年上のお姉さんなの?」
「ちがうよぉ。ドワーフは大人になるまでは人間と同じペースで大人になるって言ってたしぃ、わたしも今10さいだし」
歳の事を言うのなら本当はわたくしもあまり変わらないのよね。
生み出された順番で言うと私が一番年上では在るのですけれど。
それに、それを言い出したら一番の年下はシャイナとまるんと言う事になってしまう。
この二人が一番最後に生み出されたのですから。
「はいはい、みんな。質問は後にしておやつにしない? アルフィンがアイテムボックスに入れて持ってきているから、みんな水場で手を洗ってきてね」
「はぁ〜い!」
そんな事をわたくしが考えているうちに、シャイナが子供たちに語りかけて手を洗いに行かせてくれた。
「どう? ちゃんとできそう?」
「とりあえずは大丈夫。ちゃんと笑顔で対応できそうよ」
どうやらシャイナはわたくしに気を使ってくれたみたいで、子供たちを前に一言も発しないわたくしを見て、一度間を開けてくれたみたい。
実の所、考え事をしていたおかげでそんなに緊張はしていなかったのだけれど、その考え事をしている姿がシャイナには緊張しているように見えたようですね。
「それならよかった。突然子供たちに囲まれたら対応できないだろうし、とりあえずレジャーシートを広げて、座ろうよ。そうすれば一度に多くの子供たちに囲まれる心配も無いから」
「そうね」
シャイナに言われて、アイテムボックスからレジャーシートとお菓子の乗ったお皿、そしてジュースの入った水差しとコップを出した。
さぁいよいよ、これからが本番です。
「アルフィン様、どうかしたの?」
「えっ!? いえ、どうもしないわよ」
一人の女の子が私の顔を不思議そうな顔で覗き込んでいる。
わたくし、何かおかしな事でもしたのかしら?
そう思って心の中で冷や汗をかく。
「だってアルフィン様、ちっともお菓子食べないし。それに私たちともお話してくれないから」
「そっそんな事は無いわよ。大丈夫、ちゃんとお菓子も食べているし、みんなともお話するわ。でも今日はあいしゃのお披露目だし、主役のあの子を差し置いて私が目立つ訳には行かないでしょ」
「ふ〜ん」
私の言葉に納得したような、でもまだ何か引っかかるような顔をしてから女の子は目の前のジュースを一口飲む。
どどど、どうしよう。
今の返し方ではいけなかったのかもしれない。
「アルフィンはねぇ、自分がみんなの事大好きだから、いつものように暴走するとあいしゃが入って来れないかもしれないって考えて必死に我慢してるだけだから大丈夫だよ」
「そっかぁ! アルフィン様、いつも遊びすぎてメルヴァさんに怒られてるくらいだもんね」
ナイス! シャイナ。
シャイナの一言のおかげで、周りの子達も一気に納得したみたい。
これで今までのわたくしの態度に不信感や不安を持っていた子供たちも一気に笑顔になってくれました。
「あるさん、わたしは大丈夫だから、いつもどおり楽しんだらいいよ」
「ありがとう、あいしゃ。そうするわ」
こうして少しずつ、わたくしは子供たちとの交流を通じてマスターの振りになれていった。
「アルフィン様ぁ、今日は私たちも抱っこしてくれるんですね」
「あっ!」
その結果、シャイナから言われていた注意を忘れて、つい女の子に抱きついたりする失敗はしてしまったけれど。
■
その夜、ボウドアの館の二階にある、いつもマスターが使用している部屋には私とシャイナ、そしてあいしゃの三人の姿があった。
ただ通常ならマスターが座る側のソファー、所謂上座にシャイナとあいしゃが座り、私が下座の席に座っていると言うのがいつもとは少し違っている。
「第1682回アルフィン大反省会!」
「ドンドンドン! パフパフパフ!」
シャイナの宣言と共に、あいしゃが口で交換音を入れる。
因みに回数はいつもどおり適当である。
どういう意味があるのかは解らないけど、マスターがいつも大げさな数字を入れるのでそれが我が都市国家イングウェンザーで会議が開かれる時の決まり事のようなものになっていた。
公式な会議でもそうなのだから、書記官をしているメイドの子たちは少々大変なのではないかしら? と思わないでも無いけれど、マスターの流儀なのだから仕方がありません。
「アルフィン、今日のあれは流石にどうかと思うよ」
「そうそう、ちょっとハッチャけすぎなんじゃないかなぁとわたしも思う」
「面目次第もございません」
シャイナとあいしゃが言うとおり、私は少々ハメを外しすぎたと思う。
でも、マスターならあれくらいやりそうではないですか。
「謝ってるけどその顔、マスターならやりかねないとか思ってそうだよね。確かにマスターは子供たちと遊ぶ時は少したがが外れ気味になるけど」
「えっ? そうなのぉ?」
シャイナの言葉に、あいしゃが喰いつく。
あいしゃは城でのマスターしか知らないし、村でのマスターの姿が気になったのかもしれないわね。
「うん。さっき子供たちの前で話に出たけど、度々暴走して仕事の時間になっても遊び続けてね。あまりにひどい時はメルヴァに引っ張っていかれる事があるくらいよ。でもね、そんなマスターでも我慢している事がある」
「子供たちに会う前に話していたぁ、子供を抱きしめたりしないってことだね」
はい、それに関してはわたしも反省しています。
「抱きしめるどころか、ユーリアちゃんたち以外は抱き上げる事もしないのよ、マスターは。それをねぇ」
「まことに面目次第もございません」
はい、抱き上げるどころか抱きしめてました。
「本当に解ってる? 抱きしめるどころか、あいしゃやまるん相手みたいに頬ずりまでしてたでしょ。私でも我慢してあんな事しないのに」
「えぇ〜、でもぉ最後はシャイナもやってたじゃない。いつもわたしにするみたいにぃ」
「うっ!」
あいしゃに指摘されて思わず言葉に詰まるシャイナ。
そう、彼女もわたくしがやっているのを見て最初は注意をしていたのだけれど、最後は我慢できなかったのか近くの女の子を捕まえて頬ずりをしていた。
「わっ、私はいいの。男の子にはやってはいけないと言うマスターの言いつけは守ってるし、これからも続けたとしても誰にも迷惑はかけないし」
「それを言ったらそうかもしれないねぇ」
確かにそのとおりではあるけど、ちょっとずるい気がする。
「でも、アルフィンはその行動がそのままマスターの行動と言う事になるんだから、もっと慎重に動かないと」
「そうだよぉ。それにねぇ」
シャイナの言葉に「それはそうなんだけど、我慢できなかったのだから仕方がないじゃない」と心の中で反論していたら、あいしゃがそれ以外にも何かあるような感じで話を続けようとした。
いけない、まさかあれを見られてた!?
「あるさん、小さい男の子の頭なでてた時、もう少しで抱き上げそうになったでしょ。しゃがんで両脇に手を入れてたしぃ」
「そんなことまであったの!?」
やっぱり見られていたのですか。
はい、つい我慢できなくて抱き上げそうになりました。
「途中で不味いと思ったのか、そのまま擽ってごまかしていたけどぉ、あれは絶対に抱き上げようとしていたわよねぇ」
「面目次第もございません」
そのまま机に手を突いて、土下座のように頭を下げる。
流石にあれは不味いよね。
心の底から反省してます。
でも可愛かったんですよぉ、我慢できなかったんですよぉ。
「気持ちは解るけど、流石にそれはダメだから。私でさえ我慢してるんだからね」
「以後気をつけます」
この後も1時間ほど私に対するダメ出しが続き、夕食の準備が出来たと呼びに来たヨウコのノックによって、私はやっとこの針の筵のような環境から開放されたのでした。
■
「うふふ。そんな事があったんだ」
「うん、アルフィンにも困ったものだよ」
私はシャイナから夜の定時連絡を受けていた。
本来ならアルフィンがこの定時連絡をするはずなんだけど、内容が内容だけに彼女が代わって連絡をしてきたらしいわね。
因みにだけど魔法が使えないシャイナとあいしゃでは<メッセージ/伝言>が使えないから、このような場合は館にある特別な魔道具を使う事になっている。
これは誰にでも使える分便利だけど使用回数制限があるから、次回からは予定通りアルフィンが定時連絡を行うらしいけどね。
「でも小さな子だったんでしょ、抱き上げるくらいならいいんじゃない? 流石に10歳を超えるような大きな子はダメだけど」
「ええっ!? いいの?」
性に目覚める前ならいいんじゃないかなぁ?
私が我慢しているのは自分で決めた一種の取り決めみたいなものだし、それを自キャラたちに押し付けるのも流石にどうかと思うのよね。
「確かに誰に対してもやっていいとは言わないけど、小さな男の子なんでしょ? 別にいいじゃない、抱っこくらい」
「そういう事は早く言ってよぉ」
なんと言うかなぁ、シャイナの言葉から彼女が膝から崩れ落ちているような光景が頭に浮かんだ。
実際そのような状態なのかもしれないなぁ、今の言葉の感じからすると。
「なに? シャイナは今までずっと我慢してたの?」
「それはそうだよ。だって、男の子は抱き上げちゃいけないって言われてたし」
「でもそれは教育上、悪影響があるかもしれないからと言わなかったっけ? 小さな子供にそんな影響、あるわけ無いじゃないの」
「そうかぁ、確かにそうだよねぇ」
ん? なんかシャイナの口調が変わったような?
もしかして私、とんでもない事を解禁してしまったのかも。
「解ったよ。マスターの許可も出たことだし、これからは”9歳以下”の子なら男の子でも抱きしめたり頬ずりしてもいいんだね! やったぁ! ぐふふ、明日が楽しみだ」
私の話を聞いたとたんに元気になり、なにやらよからぬ妄想に耽ってしまうシャイナ。
どうやらこちらの声さえ聞こえないほど、その妄想ににどっぷりはまり込んでしまったようなのよね。
でもこれ、かなり不味いんじゃない?
「ちょっ! シャイナ、あくまでそれは目安であって! シャイナ、ねぇ、シャイナってば! 聞いてる? シャイナァァァァァァァァァ」
どうやら自分の言葉が引き金となって頭がお花畑になってしまったシャイナの考えを、何とか改めさせようと顔も見えないと言う大変な状況の中、かなりの時間と苦労をかけて説得する羽目になった主人公だった。
あとがきのような、言い訳のようなもの
今回からちょっと書式を変えてみました。
どうやら「。」で区切った所で次の行に変えるのが今のネット小説の主流のようなので。
実は始めの内は私もこの書き方をしていたのですが、なんとなく読みにくいような気がして今までのような書き方をしていました。
ですが、この頃は説明文が増えて今の書き方だと返って読みにくいのではないかと考えた為にこのように変更した次第です。
また、台詞と台詞の間の行間をあけるようにしました。
これはオーバーロードではあけていないのですが、どうも他のネット小説ではあけるものが多いようで、私としてもこの方が読みやすそうに感じたもので変更した次第です。
と同時に、今週分のハーメルン投稿もこの書式に変更しているので、二話前の「出発と心配」もこの書式に変更しています。今までの書き方になれている方は少々違和感を感じるかもしれませんがご容赦ください。
さて、途中までのアルフィンと最後の主人公。書き分けはちゃんと出来ていたでしょうか?
転移によって精神が変異した事により、基本は同じ様な思考パターンを持っている二人なので口調意外はほぼ同一人物なのですが、それをちゃんと表現できていたかが少し心配です。